至福のひととき~秋・栗蒸羊羹を緑茶で~

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毎年、秋になると、贔屓の和菓子屋さんに、「栗蒸羊羹」のノボリがはためくのを、心待ちにしている私です。
 
栗蒸羊羹の記事は、過去にも何度かアップしていますね。
 
私の母の大好物です。
 
昨日、今年初めての栗蒸羊羹を、中学生の頃から通っているお菓子司・宮城(みやしろ)さんで、購入させていただきました。
 
今年は、夏に購入した、伊万里焼・畑萬窯の茶器揃えと、瓢箪の菓子皿でいただきます。
 
鍋島藩主のお道具の中にも、この茶器揃えの絵柄・岩牡丹があります。
 
おそらく、こちらの茶器揃えは、鍋島公のお道具の写しだろうと思います。
 
「写し」というのは、高貴な方の所有だったり、もともと、とても価値の高い陶磁器に、姿かたちを似せて、製作されたもののこと。
 
コピーではなく、オマージュに当たると思われます。
 
もともとのお道具に、似せて作りますが、相似形のようなそっくりそのままの姿かたちには、敢えて、しません。
 
そこにもともとの存在に対する敬意が感じられます。
 
私は、他には、華山窯の瓢箪の茶器揃えを、所有していますが、こちらも、鍋島藩主所有のものの「写し」です。
 
オリジナルの鍋島公のお道具の写真を拝見しましたが、華山窯のものは、やはり、少し形を変化させて、作られていました。
 

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さて、栗蒸羊羹です。
 
材料を厳選して取り寄せ、京都で修業された、親方の手になるこちらの和菓子、本当に美味しいです。
 
宮城さんのお菓子は、どのお菓子も、本当に美味。
 
栗蒸羊羹はもちろんのこと、こちらの薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)のおいしさは、天皇陛下もご存知のご様子。
 
お店の中に、天皇陛下に献上された薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)であると、紹介されていました。
 
薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)というのは、大和芋、つくね芋で作る伝統的なお饅頭。
 
この薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)も、私は、このお店に通い始めた中学生の頃から、大好きでした。
 
上蓋を置いた状態だと、茶器の美しい絵柄がよく見えますね。
 
心を込めて淹れたお茶と季節を感じる和菓子を、母といただいたひと時は、ゆっくり時が流れて、生き返るひとときでした。
 
嬉しそうに、栗蒸し羊羹を頬張る、母の笑顔も、私の心を満たしてくれました。
 
感謝です!
 
それでは、また、ブログでお会いしましょう!
 
御菓子司みやしろ
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