昨夜、TBSで放送された「マツコの知らない世界」を興味深く、鑑賞しました。
この番組は、何かについて追及している人物が、マツコさんに、その世界についてプレゼンするというバラエティー番組です。
出演者は、自分が追求している世界について、情熱的にプレゼンするのですが、中には、こだわりが強すぎて、マツコさんが引いてしまうような強者も出演します。
それが、この番組の見どころの一つと私は思っています。
今回は、平成生まれの若者が選ぶ、昭和歌謡のイントロベストテンでした。
なんと、往年の歌番組「ザ・ベストテン」において使われていた、本物のカウントダウンボード(?)も登場しました。
本物のボードを使って、平成生まれの彼らが、ベストテンを紹介していきました。
ベストスリーの楽曲は、当時、リアルタイムで視聴していた私にとっても納得の三曲で、平成生まれ、恐るべし、と思いました。
ちなみに、第三位「抱きしめてトゥナイト」(田原俊彦さん)、二位「異邦人」(久保田早紀さん)でした。
満を持してのベストワンは「魅せられて」(ジュディオングさん)です。
プレゼンターの女性が「満場一致のベストワン」と述べておられたのも、納得の楽曲です。
ご本人登場を、MCのマツコさんも知らなかったのでしょうか?
MC、プレゼンター、三人が、ジュディオングさんの登場に感激している様子が、とても微笑ましかったです。
リアルタイムでこの曲を視聴していた身には、ジュディオングさんの衰えない美声と、今聴いても、古臭くはない、という事実に、改めて凄みを感じました。
この番組の前半で、アイドル論のような流れになったとき、平成生まれの女性プレゼンターが、「昭和のアイドルが、たった一人で世界観を作り上げているのがすごい」と言うようなことを述べた時、「覚悟が違うのよ」とマツコさんがおっしゃられましたが、まさにその通りと思います。
その際、「昔は良かった的な懐古論を言いたくはないんだけど」とマツコさんが前置きされていたのを拝見し、このタレントさんが、多くの番組制作者や視聴者から支持される所以かな、と思いました。
平成生まれのプレゼンター二人が、大歌手のジュディオングさんに対して、敬意を抱きながら質問する姿も、なんだか、とても良いものを拝見したと感じました。
「最近も若い者は」という、年を重ねた人が自分より若い世代を苦々しく思っての書き込みは、実はエジプトの遺物の中にも見られるそうです。
そんな目で、自分より若い世代を見ている感覚は自覚していなかったのですが、プレゼンターの二人が一生懸命に、昭和歌謡の魅力を語る姿、ジュディオングさんの登場に感激して拍手する姿など見ていて、「なんだ、平成生まれの子、モンスターじゃないじゃん」と思ったということは、私も若い世代の方をどこか、自分の中のフィルターを通して見ていたのかも、と自省しました。
「魅せられて」を歌うジュディオングさんを拝見していたら、目の奥が熱くなりました。
衰えぬ歌唱力、素敵な立ち居振る舞い、昭和の大歌手の魅力を再確認しました。
こんな風に、素敵なテレビ番組に出会うと、心が満たされていくのを感じます。
感謝です!
それでは、また、ブログでお会いしましょう!