篠笛と舞扇

DSC_1156.JPGオフの今日、私は、友人とともに、100年以上の歴史を持つ、和楽器店・曾根田楽器店さんを訪れました。

かれこれ14年前に、この曾根田さんで購入させていただいた、七穴の篠笛を携えて、新しく篠笛を始めたいという友人を案内して、このお店を訪れたのです。

私が篠笛を求めたのは、平成11年のことですが、音をだすことはできるものの、あまり、精進しているとはいえないまま、今に至っていますので、このほど、心を新たに、篠笛に取り組むことにしました。

もともと、この曾根田楽器さんでは、私の母が山田流のお琴を二台、購入しています。

足を悪くして、お琴を弾くことを断念した母に代わり、将来的には、私が母の琴を受け継いで、琴を習うつもりでいます。

さて、私の友人は、やはり、占い師で、最近、静岡の神社で奉納舞を習い始めたという人です。

そして、彼女は篠笛にも、心惹かれ、本物を見てみたいと私に話してくれたのでした。

まさか、私が篠笛をもっていることは、知らなかった彼女でしたから、「私、持っているよ」の一言に、絶句していましたね。

とんとん拍子で、話が進み、この曾根田さんにいっしょに行くことになったのは、言うまでもありません。

そして、今日、二人で訪れ、まずは篠笛について、お話を伺いました。

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そして、三味線、琴、尺八、篠笛のほかに、日本舞踊に用いる和傘を発見した私が、舞扇について、お聞きしたところ、曾根田さんは、日本舞踊の舞扇をたくさん、たくさん、見せてくれたのでした。

舞を習っている友人が大喜びしたのは言うまでもありませんが、私も、鑑定室に飾りたいな、と思い、熱心に見入ってしまいました。

友人は、自宅で舞の稽古をするときに使う扇を探していましたので、京都の職人さんの手による本物の舞扇を目の前にして、半分興奮状態でした。

そして、梅の花を愛している私が選んだのが、トップの画像の舞扇でした。

また、本気で篠笛を稽古すると決めた私は、これまで持っていた教則本に加えて、篠笛の楽曲集も求めました。

最近のブログで、和の世界が好きであることを書いた私ですが、今日のような機会に恵まれると、本当に幸せです。

友人も、心から嬉しそうで、そんな彼女を横で、見ているだけで、私もとっても幸せでした。

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ただ、私たちが、心を痛めたのは、これほど、素晴らしい扇や和楽器をそろえたお店のご主人が、「和楽器や舞をする人が減り、買い手が少ない」とおっしゃったことでした。

私たちのような、まだ、ほんの素人の買い手にさえ、十分な値引きをしてくださり、楽器や扇に関する専門的な知識を披露してくださる姿は、老舗のご主人の風格で、もっと、求められてしかるべきお店と人物であると思いました。

鷹匠にあるこちらのお店は、本格派です。

本物の迫力に触れたい方は、ぜひ、こちらをお尋ねくださいね。

曾根田楽器店
〒420-0839
静岡市葵区鷹匠2丁目3-6
TEL 054-253-1141