咲かない花、蕾であることを自覚していない蕾

DSC_0781.JPG私は、人は皆、花であると思っています。

どの人も、その人独特の花を咲かせることができると思うのです。

しかし、鑑定にいらっしゃるお客様方とお話ししていますと、ご自分とは、別の種類の花になろうとして、無理をしていたり、そもそも、自分自身が花であること、おそらく現段階は蕾の状態であることを知らないでいらっしゃる方に出会うことがあります。

まず、ご自分とは別の種類の花になろうとしている方についてです。

現代のマスメディアの発達等によって、女性の生き方に関する情報は、あふれかえっていますね。

そして、そんな中に、あこがれる生き方を見つけて、そのように生きたいと願いながらも、それが自分の本質とかけ離れていることに気付かず、見当違いな努力をしているために、花として咲けない状態にある、そんな方に出会うことがあります。

梅の花が、梅の花であることを拒否して、桜の花になろうとして、開花の時期に咲ことしない、そんなイメージでしょうか?

自分が梅であることを自覚していれば、ふさわしい時期に、馥郁と薫る、凛とした花を咲かせることが可能なのに、そのことに気付いていない、そして、さらに、別の花であると勘違いしているので、結局、花が咲かない、実に勿体無い話です。

そんな方にお話しするのは、数秘術や占星術的に見た、その方の本質な性格や才能についてです。

ご自身を生かすという視点で、今後の人生設計をお考えになることをお勧めしますが、あこがれの生き方に執着して、なかなか、納得されない方も、いらっしゃるのが現実です。

桜になりたくて、本来の梅であることを、拒否しているため、宿命が生かされていませんから、さまざまなトラブルに見舞われているにも関わらずです。

今の自分に満足が出来ていない方に多いケースですが、ご自分のことを、正しく理解されることの重要性を感じる場面です。

そして、次に蕾である自覚がない蕾である方について。

そもそも、自分への自己評価が異常に低かったりして、花の蕾でありながら、ご自身が花を咲かせる種類の植物であることの自覚がない、というパターンです。

蕾を持ちながら、花としての自覚がないため、茎や葉っぱの成長が著しいのに対して、貧弱な蕾になってしまっていることが多いようです。

そんな方には、まず、「ご自分をお好きですか?」とお聞きしますが、十中八九、「嫌いです」とのお答えが帰ってくるのが、さびしいですね。

「どうしてでしょうか?」と、さらにお聞きしますと、さまざまな、自虐的なお答えが返ってきて、ああ、もったいないなぁ、と思わずにはいられません。

そういう方に共通したテイストとして、鏡を見るのもいやとか、どうせ私なんて、といった自分を否定する言葉を多用する傾向があります。

そうなってしまった理由は、その方、その方によって様々ですが、比較的多くみられるのが、ご両親との関係があまり良くないというケースです。親と言う、幼少期における絶対的存在から、十分に愛を注がれた記憶が希薄なのです。

「いい子にしていたら、愛してあげる」的なエゴを押し付けられて、傷つきながら育ってこられた方、忙しい両親のもと、一人でなんでもできる子として、親に「手のかからない子」として扱われてきた方、根本的に親に甘えるべき時期に、しっかり甘えることをしてこなかった方にみられる現象です。

そんな方々には、ご自分の性格や才能のお話しをさしあげるより、必要なことがあるようです。

丁寧に、大切に、心からのおもてなしを受けて、自分という人の重要感を高めてもらうことが必要です。セルフイメージを更新していただく必要があるのです。

もちろん、ご両親や肉親から受けた傷をいやすために、その根本的な関係の見直しをしていただくのが、一番ですが、それは、ご本人にしかできないことなので、私のもとへいらっしゃられたお客様に、私ができることは、心からその方を大切に思い、大切に大切に接することであろうかと思っています。

大切に宝物のように自分を扱ってもらうことは、自己否定的な感覚を持ってしまった方には、絶対必要なことです。

そして、ご自分が、そのようにされてしかるべき人であることを、思い出していただきたいのです。

自己否定的な方の多くは、ご自分のことを大切に扱うすべを知りません。そのような扱いを、成長期に受けていないからです。しかし、そもそも、大切に扱われなくていい人など存在しません。

ですから、私は、お客様を大切に大切に、宝物のように接しようと心がけています。

そして、ご自分のことを、大切にされてよい人であることを、自覚していただきたいのです。

蕾であることは、自己への重要感が高まっていううちに、思い出していただけると信じています。

すべての人は、花を咲かせるべく、生まれていると思います。

ご自分の花を咲かせるために、ご自身の宿命への理解は、きっと助けになると思います。

また、ご自分を好きになれない方に代表される、蕾の自覚のない蕾状態の方、こういった方々には、自分を大切にすることをお勧めしますが、そもそも、そのやり方すらわからないとおっしゃる方も多く、まずは、研究室にいらしてくださった時に、私が、心を込めておもてなしいたします。

さて、お客様を花にたとえて、お話ししてまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

占いを、悩みの解決にする方は多いですが、私は、さらに自分らしく、生きるために、自分を最大限に生かして、生ききる完全燃焼するために、用いていただけたらな、と願っています。

それでは、また、ブログでお会いしましょう。