大安吉日なので、お雛様を飾りました!

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今日は大安吉日。
 
日が良いので、鑑定室にお雛様を飾りました。
 
立春を過ぎたら、良い日を選んで、お雛様を飾ること、亡き、明治生まれの祖母から、教わりました。
 
私と姉の為に、両親が買ってくれたお雛様は、私たちが結婚したのを機に、人形供養に出したそうです。
 
とても、大きなお内裏様とお雛様で、三人官女と五人囃子もいました。
 
かすかに、微笑んでいるようにも見えましたが、対面すると、とても、厳かな気持ちになるお雛様でした。
 
両親は、子供の私たちに、ものを与えるとき、その時、購入できる範囲で、最上のものを与えてくれました。
 
図書館で、「館内」のシールが貼ってあるような、図鑑や全集が、父の部屋に有って、童話集も、たくさん有りました。
 
4歳上の姉が本好きだったので、なんでも姉の真似をする私は、必然的に本を読むことが大好きになりました。
 
中学校の教師をしていた父は、修学旅行に生徒さんを引率して、無事帰ってくると、私と姉に、伝統工芸品のお土産をプレゼントしてくれました。
 
漆や螺鈿細工、彫金などの工芸品が今でも、大好きなのは、この時感じた嬉しさが、私の心の深いところに刻まれているからでしょう。
 
趣味の写真で、伝統工芸の職人さんの、実演するお姿を撮影させていただくようになったのも、こういった記憶があったからだと思います。
 
現代の名工に選ばれた、指物職人の大間悠司氏が、ご自身の作品展をフェルケール博物館で開催した折に、私が撮影させていただいた写真をプロフィール写真として、お使いいただいたことも、嬉しい出来事でした。
 
静岡という地は、静岡浅間神社の建立に際して、全国から集まった職人さんが、気候が良いのを気に入り、住み着いてくださったことから、三百年以上の伝統工芸の歴史を持っています。
 
素敵な町だと思います。
 
海のものにも、山のものにも、恵まれて、伝統工芸の歴史も長く、いろいろなものに恵まれていること、感謝です。
 
これが当たり前と思って、育ってきましたが、大学進学で、一度、静岡を離れてみて、改めて、故郷の素晴らしさを再発見しました。
 
お雛様を飾って、いろいろなことに思いを馳せたひとときでした。
 
それでは、また、ブログでお会いしましょう!