おやすみなさい(言霊の国で)

今夜の「おやすみなさい」は、画像無しでお送りします。

昨日、サブワークの職場で、印象的な出来事がありました。

私は、ある大手スーパーで、事務兼レジ担当をしています。

私たち、レジ担当者は、お客様にレジ袋をお付けするか、必ず、お聞きします。

そして、要らないとおっしゃられた場合でも、無料のビニール袋などで、なるべく、お買い物をまとめるように指導されています。

昨日は、それが、お客様の、お気に召さなかったらしく、ショッキングなことが起きました。

その男性のお客様は、おにぎりをお二つ、お買い上げで、「レジ袋は要らない」とおしゃられました。

なので、いつものように、無料の小さなビニール袋におにぎりをおいれして、お渡ししたところ、

「要らないっていってるだろ!」と吐き捨てるようにおっしゃられ、

ビニール袋からおにぎりを出し、そのビニール袋を私の方に投げつけたのでした。

一瞬、何が起こったのか、把握するのに、苦労しましたが、次の瞬間、鋭い痛みが、胸を襲いました。

一年近く、レジに立っていますが、そういった行為を、お客様から受けたのは、初めてのことでした。

その後も、お客様は途切れず、そのまま、レジに立っていましたが、胸がズキズキして、辛い思いでレジ作業を続けました。

そのうち、私は、自分のお節介を反省するとともに、なぜ、そのお客様は、そんな心無いことを平気でなさるのだろう?と不思議に思い始めました。

また、一方で、(お客様には悪いと思いつつも)逆の立場でなくて、本当に良かったと思いました。

私が、人に袋を投げつけたり、掃き捨てるような言葉を、人に浴びせたりした張本人でなかったことは、本当に幸いでした。

しかし、逆に、汚い言葉を吐き、袋を投げつけたお客様の魂が、また、一段とけがれてしまったのだと思うと、お気の毒に思いました。

一事が万事とも言います。

その方は、ふだんから、周りの人を大切にはなさっていないのかもしれません。

もしくは、私がレジ担当者だからと、侮られて、そのような行動に走ったのかもしれません。

しかし、人の本質は、自分より立場の弱い人に対する時、より明らかになります。

私は、人に上下があるという考え方自体を疑っていますが、あると仮定して、自分より立場が下の人に、ひどい扱いをする人というのは、魂のレベルがまだ未発達な方に多いようです。

しかし、ここで、私も反省しなければなりません。

私の、ビニール袋をつけるという行為が、その方の、醜い行動を誘発してしまったことを。

いずれにせよ、醜い行いに接した私も傷つきましたが、一番、魂が痛めつけられたのは、その醜い行いをなさったご本人です。

また、「要らないって言ってるだろ!」という醜い言葉も、その方の魂がしっかりと聞いて、自分自身を傷つけたでしょう。

一日の仕事の最後を締めくくる頃には、私は、そのお客様のために、祈ろうと思い始めました。

どうか、そのお客様の魂が清められ、醜い言葉や行いから無縁の方となられますようにと。

最近、言霊を大切にしてきたこの国で、本当に、言霊という観点から考えると、非常に恐ろしい言葉(醜い言葉)を口にする人が増えているように思えて、心配な私です。

美しい言葉、明るい言葉、そうした言葉が、充実した毎日を、作ってくれます。

醜い言葉を口にすると、それを聞いた自分自身の魂が傷つくのです。

どうか、皆様も、口になさる言葉は、清い、さわやかな、明るい、美しい言葉になされますように。

それでは、みなさま、おやすみなさい。