以前、韓国ドラマ「王女の男」について、あまり面白くないといった主旨のブログをアップした私ですが、訂正しなくてはならないようです。
私が、そのブログで、文句をつけたのが、この画像の「敬恵(キョンヘ)王女」の女優さんです。
韓国ドラマを数々拝見してきた身として、ヒロインの敵役は、ヒロインをしのぐほどの美しさでなければならないと思う(つまり、この女優さんは、それほど魅力的でない)といった内容でした。
しかし、この悲運の王女、回を重ねるごとに、試練に磨かれたかのように、美しくなっていったのには、驚きました。
かつ、このドラマのタイトル「王女の男」とは、決して、ヒロインの相手役・キム・スンユのことだけだはないだろう、と思わせるのが、この敬恵王女の婿殿の存在です。
ヒロインもドラマ後半で、王女になりましたが、もともと、王女として登場したのは、この敬恵王女で、その婿になった、この画像のチョンジョンも、考えてみれば、「王女の男」なわけです。
そして、この敬恵王女とチョンジョンの間で、徐々に育まれていった、深い愛情の物語も、見応えがありました。
初めは、わきを固める、三枚目として登場した、チョンジョンでしたが、敬恵王女の婿になり、献身的な愛を注いでいる姿が、だんだん、りりしく見えてきて、最後のシーンでは、男らしく、散っていきました。
しかし、この敬恵王女、歴史上の実在人物ですが、(どこまで史実なのか、わからないのを差し引いても)本当に、ジェットコースターみたいな人生を送っていますね。
最初は気に入らなかった婿・チョンジョンを、次第に頼りに思うようになり、そして、愛を交わす間柄になったときには、チョンジョンを「旦那様」と呼び、実にかわいらしい女性になっていました。
ところが、政変によって、夫婦で流刑になり、その地で、懐妊。
おなかの子が生まれる前に、チョンジョンは、謀反のかどで、処刑。
画像の、チョンジョンの笑顔は、最期に、愛する敬恵王女に向けた笑顔だったのです。
その夫に対して、敬恵王女も精一杯、笑顔を作って見送ります。
完璧に、ヒロインとその相手役を食っていたな、と思います。
その相手役が、三個目の画像の、キム・スンユですが、(遅かりし、由良の助ではないですが)チョンジョンの死を知り、慟哭する姿です。
結論、私の考えが浅かったようです。
「王女の男」、面白いです。
そして、ヒロインの敵役の敬恵王女役の女優さん、この方も、回が進むにつれて、悲壮感漂う、壮絶な美しさを放つようになりました。
前言を撤回させていただきます。
最終回まで、あと少し、ますます目が離せない、「王女の男」です。
それでは、皆様、おやすみなさい。