我が家の玄関では、数日前に購入し、飾ったソルボンヌが、もうすぐ満開です。
私は、今日、母とともに、父のお墓参りに行ってきました。
サブワークと本業の占いを四苦八苦しながらこなしていたころは、時間に追われる日々で、父のお墓参りに、なかなか行けなかったので、今日はとても嬉しかったです。
私の足で、自宅から歩いて10分ほどの場所にあるお寺に、父のお墓はあるのですが、このごろ、足や腰の痛みを訴えるようになった母と、たっぷり25分はかけて、たどり着きました。
途中、何度も立ち止まり、休んでは、歩き出す母の姿を見ていて、私がちっとも自立できず、苦労ばかり掛けている間に、こんなに体が弱くなっていたんだなと、胸が痛みました。
この頃、やっとで、占いという本業で、まがりなりにも食べていけるようになった私は、折に触れて、母にレストランのランチをごちそうしたり、母の好物の豚の角煮を二日がかりで、作ってみたりと、親孝行のようなことをするようになりました。
ですが、私が好きな道を仕事に選んだばかりに、心配をかけ通しの歳月を送らせ、母にとって大きな心労を抱えての日々だったと思います。
母が喜ぶことなら、なんでもしたいと思い、母に欲しいものはないか、と尋ねると、「あんたが、毎日、仕事にはげんでいることが、一番のプレゼントだよ」と言われてしまいます。
来年は、79歳になる母。
私が二十歳のとき、姉が他家に嫁ぎ、義兄が長男であることもあって、佐藤家の長女のような立場になって三十年がたちましたが、長女らしい責任を果たしたことが、今まであっただろうか、と思うと恥ずかしくなります。
私の歳なら、普通に社会人生活をしている人は、十年も前に、親御さんに、旅行のひとつもプレゼントできる経済力を持っていたでしょう。
私は、このごろ、やっとで、それが可能になったところです。
事実上、長女なんだから、もっと、この家のこと、母の幸せのためにできること、いざという時の備えなど、考えることは山ほどあります。
ひとつひとつ、解決していこうと思っています。
ああ、強く優しくなりたいなぁ。
そして、母を含めた、周りの人たちを、笑顔にできる人になりたいです。
言うは易く、行うは難し、ですね。精進あるのみです。
それでは、皆様、おやすみなさい。