立春を迎え、季節の上では、春になりましたので、早速、鑑定室に、お雛様を飾りました。
なんというか、お雛様を飾ると、気持ちが華やぐのは、私が女性だからでしょうか?
鑑定室にお見えのお客様のお幸せを、このお雛様が見守ってくださるといいな、そんな気持ちで飾った私です。
立春を過ぎたら、良い日を選んで、お雛様を飾るというのは、今は亡き、明治生まれの祖母から教わりました。
祖母を思い出すと、身が引き締まります。
というのは、私の、母方の祖母は、若いとき、教師をしていた人で、私はおばあちゃん子でありながら、いわゆる「おばあちゃん子」とは、かけ離れた幼少時代を送りましたので。
要するに、孫を甘やかす、おばあちゃんではなかったのです。
甘やかさない、という程度の生易しさではなく、厳しく、ビシビシと鍛える感じの祖母でしたね。
祖母が、幼い私に対しても、甘やかさず、厳しくしつけてくれたこと、感謝しています。
明治生まれの人は、みんな、ああなのかな?
一本筋の通った、凛としたものを、祖母に感じ、その厳しさに触れて、コワい祖母だと思いながらも、どこかで、あこがれる気持ちがありました。
私は、自分の子供を持つことができませんでしたが、姉の子供たち、甥や姪を見ていると、祖母も、こんな風に、自分の血が流れている子供たちを、愛しいと思っていたんだろうな、と思うのです。
だからこそ、厳しくしつけてくれて、感謝に堪えません。
私が今、甥や姪に、あんな風に、ビシビシと鍛えてあげることって、とてもできないですから。
だって、かわいいですもの。
厳しくするより、かわいがってしまいます。
とはいえ、いちばん上の姪は、もう二児の母ですから、私は、小っちゃいばあちゃんなんですけどね。
さて、身内の話で終始していまいましたが、お雛様って、母や、姉、祖母といった、女性の身内のことを、思い出させますね。
なぜかな?
やはり、お雛祭りが女性のための風習だからでしょうか?
そんなこんなで、今日は、お雛様を飾って、ふと、懐かしい人を思い出しました。
それでは、皆様、おやすみなさい。